2012年2月20日月曜日

知っての通り親父の家業は酒屋である。それもワイン専門、言うところによればビールだの焼酎にはマッタク興味が無い。それぢゃ困るんだが致し方がない反面もある。こんなデフレ社会では自営業者は独自に特化して営業しなければ生きてはいけない。まぁその通りだよな。


こんな安売り是認社会(これがデフレの本質だ)では如何に商売上で特化しようともその方法論も変わってくる、てのが親父の主張で安ワインを遍く味見して気に入った銘柄だけ店先に並べる。1本800円程度の品でも仕入れの顔は怖いよ。本気モードだ。「オレんとこのワインは隅から隅まで吟味済」と吹いているのもあながち嘘ではない。安いワインなんて仕入れの条件で入れちゃんでしょ?と他人に言われると本当にマジ顔で睨むね。「それじゃこの中から適当に選んで飲んでみろ。不味かったらタダでいい。値段を付けろ。」ってね。


親父真剣だよ。安ワインを選ぶのがオレの仕事って言ってるもの。まぁたまには褒めるさ。それくらいは取り柄がなけりゃねぇ。



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